2011/06/11

「こうするとうまくいかない」という本を作ってみる ― 『失敗学のすすめ』


失敗学のすすめ (講談社文庫)失敗学のすすめ (講談社文庫)
(2005/04/15)
畑村 洋太郎

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失敗とは何か、どのように起きるのか、未然に防ぐにはどうしたらいいのか、を記した本。先日行った御茶ノ水にある三省堂で、大量に売られてました。売れ筋ランキングトップ10に入っていたかな?



最近のドラッカー本ブームや、成功哲学本などの売れ行きを見ていて思うんですが、「こうするとうまくいく」(うまくいきやすい)を語った本というのは実によく売れる。こう言うと、「ドラッカーの『マネジメント』は、そこら辺に売られているような単なるハウツー本ではない」と言われそうですが、「いい組織を作るには」とか「効率的に動くには」などを語っている点では、突き詰めると、「こうするとうまくいく」的な本になると思うんですよね。

その一方、「こうするとうまくいかない」を語った本というのは少ない。「こうするとうまくいかないから、こうしましょう」という本はあっても、「こうするとうまくいきません。以上です。」と、失敗例や失敗した事実だけを書いて終わる本というのは、ほとんどないのではと思います。

「こうしましょう」の部分は、筆者の意見もしくは、過去の成功事例から導かれた結論のどちらかです。しかしながら、それを真似て必ず成功するor失敗しないという保証も結構怪しかったりします。

それだったら、いっそのこと、読者を徹底的に失敗に向かわせるような本を作ってみたら面白いんじゃないかなあと。例えば、「私はここで◯◯をして失敗しました。みなさんもやってみてください。失敗しますから。責任はとれないけどね☆」みたいな本なんかどうですかね?笑えながらも、割とインパクトのある本になりそうな気がします。新書か文庫でやれば、結構売れるかもしれない。

「そんな本、誰が得すんの?」と思われるでしょうが、あえて解決策を与えない方が実は自分のためになったりするものです。成功は人をあまり考えさせてくれはしませんが、失敗は大いに考えさせてくれます。本当に回避すべきは「失敗すること」ではなく「失敗しても何も考えないこと」なんじゃないでしょうか。
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