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2011/02/11

「読書術の本」ではない読書術の本 ― 『定年と読書』

すごい・・・。私の感じていることとほとんど同じだ・・・。

タイトルが『定年と読書』だが、『若年と読書』と言い換えてもまったく差し支えない。

これは定年を迎えようとしている大人たちが読む本ではない。むしろ「若年」である若者が読むべき本である。




【文庫】 定年と読書 知的生き方をめざす発想と方法 (文芸社文庫)【文庫】 定年と読書 知的生き方をめざす発想と方法 (文芸社文庫)
(2011/02/04)
鷲田 小彌太

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序章 新・人生設計論―定年後の人生に上昇気流
1章 定年後の日々には読書が似合う
2章 読書のある人生、ない人生
3章 読書計画のある人生
4章 さまざまな読書術集書術
終章 老後は続くよ、どこまでも



表表紙、裏表紙を読むに、本書はどうやら読書術系の本らしい。


で、中身を読んでいくとはっきりわかる。これは読書術系の本などではない。本書は、「本」が「本」当に大好きな「本」の虫によって書かれた「本」のエッセイなのだ。

本を大量に読む人たちはどうやら本に対する考え方というのがほとんど同じ傾向になるようだ。しかも私は20代。著者はもう70代に近い。20代と70代とでは普通、世間一般についての考え方は大きく異なるだろうだが、「本」については考えていることが全くといっていいほど一緒だった。


「しかし、読書に限界はない。あるいはこういったほうがいいだろう。食にも限界はない。読書で、言葉で食事を堪能するのには限りがないからだ。胃袋に限界はあるが、脳には限界がないということだ。」(p37より)


そう言ってしまえばその通り。だが、本書を読んだ方で、こう言われるまでこの事実にきちんと気がついていた人というのはどのくらいいたのだろうか?

人生経験において、私は著者に絶対に勝ることなどできない。が、だからこそそんな著者と「本」への想いがここまで似通うというのがものすごく嬉しいのだ。生まれた場所や時は違えど、共感できるものがあるというのは本のことに限らず幸せなことだと思う。


そして若年である私が言う。これは若い人こそ読むべき本だ。むしろ定年に達した大人が読んでも、あまり感動が得られないのではないか。そして本を読んでこなかった人であれば、感動よりも悲しさの方が大きい気がする。


最後に、本書から印象的な見出し・小見出しを少しばかり。

「晴れた日には読書を」
「本を読む人の顔はいい」
「読書の楽しみに限界はない」
「本に酔う」
「本を読まない人は老化が速い」
「長生きの素は「知」である」
「五〇歳を過ぎたら自分の顔に責任をもて」
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