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2014/01/11

【国立劇場】三千両初春駒曳

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国立劇場は、他の劇場に比べて観劇料が安くて良心的だ。金のない若者が歌舞伎を楽しもうと思ったら、まずは国立劇場に行くのがいいと思う。何せ、1等席での観劇料が他の劇場のものと比べてほぼ半額なのだから。

さて、今回の演目、話の筋がわかりづらく、ボーっとしていると、一気にわけがわからなくなる。だから、正月ボケした1月早々に観る歌舞伎としては不適な気がしてしまう。かといって、筋が複雑だから筋書を買ってでも理解したい話かと言えば、そうでもない。

それでもこの歌舞伎の感想を書こうと思った理由は至って単純で、演出が派手でわたし好みだったからだ。特に、釣天井が落下するシーンは本当に迫力があった。天井が落下して罠にかかった者たちが皆、重石をのせた天井の下敷きになってしまうのだ。しかも畳からは何本もの槍が現れる。舞台上は大混乱。観ているこっちも釘付けになってしまう。

ということで、わたしはこの歌舞伎、いつものごとく演出で満足させてもらった。

無論、演出以外にも気に入ったことがあって、それはイヤホンガイドで序幕と二幕目の解説をしてくれた佳山泉氏の声だ。若くて可愛らしい(でも、どこか大人らしい)声で説明してくれたのが印象に残った。演目よりも、むしろ彼女の声のほうが気になってしまったくらいだ。非常に聞き取りやすく、聞き心地のよい声をしている女性である。歌舞伎は、演目だけでなく、イヤホンガイド解説員の声を愉しむという面白さもあったりするのだ。

歌舞伎は、決して演目だけを楽しむものではない、というのが私の持論である。それこそ、劇場内の作りや提灯、座席の配列のされ方などをシゲシゲと観察してみるのも楽しいし(ちなみに東京都内に限っていうと、わたしは新橋演舞場の劇場内が一番好きだ)、イヤホンガイドの人の声を味わうのも楽しい。もちろん、劇場内の売店でグッズを買うのもいいだろう。幕の内弁当を堪能するのも当然アリだ。

そこが歌舞伎と他の演劇の決定的な違いだと思う。劇団四季では、こんな楽しみ方はできないのだから。
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