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2014/01/29

「形」が大好きな日本人

日本人というのは、とにかく「形」というものが好きなのだと思う。


例えば、

1、「ホンネとタテマエ」の「タテマエ」

「ホンネ」とは、自分が本当に思っていること、つまり「中身」である。一方、「タテマエ」とは、本当はそんなことなど思ってもいないが、相手のことを考慮して言う「仮の言葉」のことである。つまり「中身」(=内容)の反対、「形」(=形式)である。

「日本人って、本当にタテマエが多い」なんぞと外国人は言うらしいが、それはなぜかというと結局、その場その場の、言葉という「形」でもって人間関係を円滑にしてしまえるからである。

日本人にとって言葉というのは、良い「形」になっていればいいのだ。なんかもう、意味とか中身とか、定義とか真意とか、そんな小難しいものはどうだっていいのだ。大事なのは、いかにその言葉の「形」が、相手にとって良く見えるか、なのである。

国会の答弁も、首相の演説も、校長先生の朝のスピーチも、卒業式の式辞も、社長の年頭挨拶も、みんなみんな、意味とか中身の面白さとか豊かさなんて、これっぽっちも求めていないのだ。なんかもう、言葉の「形」が「それっぽく」見えていればいいのである。


2、会議用資料

会議用資料は、いまやエクセルで作るのが当たり前だが、このソフトが登場したことにより、「会議用資料の見た目は、キレイでなくてはならん!」という考えがより強くなったように思う。無論、キタナイよりもキレイであるに越したことはない。しかし、キレイさに拘るあまり、大して意味もないグラフだの表だの、あるいは文字の書体だのフォントサイズだのが賑わい、でも肝心の中身が薄っぺらかったり、という会議用資料が少なくない。これはプレゼン用のパワポについても当てはまる。

そう、つまりみんな、見た目のキレイさという「形」が大好きなのだ。中身よりも、「形」のほうが好きなのだ。なぜなら、「キレイ」というのは目に見えて「わかりやすい」からであり、「中身」というのは目には見えづらく「わかりにくい」からである。「形良ければ、すべてよし」ということなのだ。


3、アイドル

ネット上で、ポップミュージックについてのブログ記事を見ていると、「所詮、◯ャニーズなんて顔だけのアイドルじゃん」とか、「◯KB48の歌なんて、素人同然だ」なんて批判をよく見かける。これについては賛否両論あるだろうが、わたしも確かに「昔の歌手のほうが歌唱力は高かったと思うけどなあ~」と感じている。ぶっちゃけ、彼/彼女らの歌声など、「カラオケで、周りから歌がうまいねとよく言われる人」レベルな気がしないでもない。

それでも彼/彼女らがテレビに出続けられるのはどうしてなのだろう?

そう、これも結局、彼/彼女らが歌唱力という「中身」で高い評価を得ているからではなく、顔とかスタイルとか、ステージ上での演出といった「形」が、視聴者にウケているからなのだ。正直なところ、歌なんて「そこそこ良ければいい」のである。重要なのは、彼/彼女らが、目に見える形で視聴者を虜にさせる「形」になっているかどうか、なのだから。


4、歌舞伎


歌舞伎など、もう「キング・オブ・形の文化」と言っても差し支えないのではないか。役者の放つ派手な見得は、もう完全に「形」重視だし、正義の人は赤い隈取を、悪人は青い隈取をするというのも、「形」で物語を理解させようという意図である。「女形」に至っては、字のごとく「女の形」をした男の役者が現れて演じる、ということだから、これもやはり「形」の重視と言える。


5、「かわいい」という言葉

「日本人は、かわいいものが大好きだ」と、よく言われる。わたしもその通りだと思う。

最近のテレビを見ていると、なんかもう「かわいい」という要素がないと、番組が成り立たないのかな?と思えてしまう。かわいいタレント、かわいい女子アナ、かわいい男子(=フェミニンな感じなんだけど、でもイケメンな男子)、番組内のかわいらしい演出(ピンク色を多用したり、テロップの文字を丸文字気味にしたり)等々等々等々等々。

「かわいい」というのは、どこまでいっても、「形」への賞賛の言葉である。決して「中身」への賞賛の言葉ではない(「あの子、かわいいところあるよね~」の「かわいい」すらも、それは「動作」という「目に見える形」のかわいさのことを言っているのである)。

つまり、「かわいい」という言葉が多用されるということは、それだけ「形」というものへの興味・関心が強いということなのだ。


最後になるが、もし外国人に「日本ってどんな国? 一言で言い表してみて」と言われたら、わたしはこう答えるだろう。「“形”ってものが、大好きな国だよ」と。
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