--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2011/01/16

恋は人を美しくする? ―  『音楽で人は輝く』

音楽で人は輝く ―愛と対立のクラシック (集英社新書 577F)音楽で人は輝く ―愛と対立のクラシック (集英社新書 577F)
(2011/01/14)
樋口 裕一

商品詳細を見る


「恋は人を美しくする」というセリフがある。


恋する者にとっては魅力的な言葉だが、しない者にとってはどこか胡散臭い。


「恋をしてイケメンや美人になれたら苦労しないよ」


そんな声が聞こえてきそうだ。


だが、この“人を美しくする”というのは、単に外見がカッコよくなるという意味ではない。むしろ“人としての中身が魅力的になる”というふうに捉えた方が適切だ。


本書に登場する作曲家たちは、情熱的にであれ冷静にであれ、恋によって自らの“中身”を磨いてきた人たちなのだ。


著者の樋口裕一氏は近世近代以降の有名な作曲家たちをブラームス派とワーグナー派という二大系統に分けて、西洋音楽史を紹介している。


だがそれ以上に面白いのは、流派の垣根を越えた、恋の力によって邁進する作曲家たちのエピソードである。


ブラームスやワーグナーはもちろん、リスト、シューマン、ベルリオーズなど、音楽室にある肖像画を見ては、「なんだかイカついおじさんたちだなあ」と私たちが感じていた彼らを、ここまで人間臭く思わせてくれる本というのはそうそうない。


「恋は人を美しくする」 ― 恋愛不精な人も、本書を読めばそう感じることだろう。
関連記事
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。