2011/01/24

老化の原因は見た目が9割 ― 『「がまん」するから老化する』

「がまん」するから老化する (PHP新書)「がまん」するから老化する (PHP新書)
(2011/01)
和田 秀樹

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もちろん、本当に“老化の原因は見た目が9割”なわけではない。某出版社の有名な新書のタイトルをモジってみただけなので気にしないでほしい。しかし本書を読めば、9割というのは言い過ぎだとしても、老化の原因と「見た目」には密接な関係があるというのは感じるはずだ。

数年ほど前から「見た目」をテーマにした本をわりと見かけるようになった。中でもこの記事のタイトルの元ネタ『人は見た目が9割』という本はかなり売れたので知っている方もいるだろう。

そして本書も(部分的にではあるが)このテーマに入るといって良い。タイトルは『「がまん」するから老化する』なのだが、「見た目」と「老化」の相関関係、そしてなぜ「見た目」に気を使ったほうが良いのかという理由を述べた箇所は非常に読み応えがあった。

外見や服装を気にかけないというのは、「心の老化」へまっしぐらなのだそうである。そして「心の老化」は身体の老化に繋がり、免疫機能の低下などの悪影響を招くと筆者は言う。「ホントかよ」とつっこみたくなるが、精神神経免疫学なる分野でこういった研究が進んでいるとのこと。経験則などではなく、しっかりした医学的根拠があるようだ。

少し話は逸れるが、私の中学・高校時代は、先生から「服装の乱れは心の乱れ」とよく注意された。少なくとも本書の主張を拡大解釈すれば、この指摘はそれなりに説得力はあるように思う。(まあ、当の生徒たちはかっこ良さや可愛さをつくろうと意図的に制服を「乱して」いる部分もあるから、実際に説得できるかどうかは分からないが。)

また、老化予防には体を使うことよりも頭を使うことの方が効果的らしい。ブログやツイッターなどで自分の考えや意見を述べるというのは、老化を防ぐという点から見ても素晴らしいそうである。(書評ブログを運営している私には願ってもない朗報である!)

「見た目」の話に戻ろう。

一般的にだが、女性というのは男性よりも寿命が長い。本書を読んだ上での憶測に過ぎないのだが、おそらくこれは女性が男性よりも自分の「見た目」に気を使う人が多いからではないだろうか。(もちろん他にも要因はあるが。)

「綺麗な自分」をつくるというのは気分が良い。それは心理状態を「快」に保つわけだから、当然身体にも良い影響を与える。そういった努力を幼い頃から自然とやっているのだから、それが最終的に寿命というものに反映されるのかもしれない。

多くの女性が持つ「いつも美しく」という意識は、時として男性から「何を気取ってるんだ」と一蹴されることもあるが、「心の老化」→「身体の老化」という流れを未然に防ぐことになるのだからむしろ奨励すべきことだろう。(それに私は綺麗な女性が好きだ!)

ここまで読んで、「内容があまりにも大袈裟だ」と感じた方もいると思う。だが老化がどうのこうのと堅苦しい話を抜きにすれば、「見た目」に気を使い、髪型や服装をしゃれてみるというのはすごく楽しい。

それにおしゃれは若者だけの特権ではない。もしかしたら、オシャレが共通の話題になって違う世代との新たな交流も生まれるかもしれない。そうなれば脳は活性化されるし、ひいては自分の人生も今まで以上に楽しくなると思う。
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